知り合いのSさん(自衛官)が、集団的自衛権について、ある自衛官の父親が娘さんに送ったメールの内容を教えてくださいました。とても分かりやすい内容で、娘さんも「よくわかった」と答えたそうです。
参考になるので、当ブログで紹介させていただきます。Sさん、ありがとうございます。
―――――以下、ある自衛官から娘さんに送ったメールです―――――
そもそも反対する人と賛成する人は平和に対する考え方が根本的に違うんだよ。
パパを含めて保守の人は、平時における軍の存在意義を抑止効果だと思っている。
例えば日本に対して領土を奪い取ってやろうと思っている国がいる。でも、日本が強い軍隊を持っていたら諦める可能性が高くなるよね。まして、アメリカのような強い軍隊を持っている国と同盟を結んでいたら尚更攻撃しようとは思わないよね。だから相手が攻撃を躊躇するような態勢を整えることが大事だと思っているわけ。
一方で、反対する人は軍隊を持つことが、戦争につながると思っている。「日本は悪い国だ。安倍総理は軍国主義者だ」と。「だから軍隊を無くしてしまえば戦争は起こらない」と。
この人達は、相手の事を考えずに自分だけの都合の良い考え方なんだよ。「中国は平和を愛する国で、日本が戦争を放棄すれば攻めてこない」と。もっと酷い人は「攻めて来られたら降伏すればいい」と。占領されても生きる事ができると思ってるんだ。
でも、実際に中国が東シナ海や南シナ海でやっていることを見てごらん。また、占領したチベットや新疆ウイグル自治区でやっていることを見てごらん。中国は自分の領土を拡大したくてあちこちで周りの国と紛争を起こしている。フィリピンやベトナムなど。フィリピンやベトナムは軍隊が弱いから攻められるわけ。チベットなんかでは、多くの人がとらえられて拷問や殺されたりしてる。ウイグル自治区もそう。
現実に中国がしていることを見れば、集団的自衛権に反対している人の考え方はなんとも無責任で、現実を見ていない事がわかるでしょ。
集団的自衛権行使に対して中国は反対してるよね。それは中国にとって不利な事だから。日本を攻めにくくなるからなんだよ。だって集団的自衛権の行使によって日本とアメリカは協力して中国に対抗する事ができるんだから。
これまではアメリカは日本を助けてくれても、日本はアメリカを助けてあげられなかった。そんな日本をアメリカは軽蔑するよね。同盟っていうのはお互いに努力する事でより強くなるんだよ。
◯◯(娘さんの名前)はどっちの考え方が現実的だと思う?
国民が安心して暮らせるように、防衛力をより実効的、効率的に使える(集団的自衛権行使)ようにする事で中国に日本を攻める気を起こさせないようにするのがいいか。それとも、なんとか話し合いで、尖閣諸島や沖縄を中国にあげても、最悪占領されて苦しい思いをしても戦争をしない方がいいか。
占領下の人たちの生活がどんなに悲惨なものかは、チベットや新疆ウイグル自治区の状況を見ればよくわかるよ。
パパは今の平和な日本、自由な日本、平等な日本で有り続けるために、しっかり国防努力を怠らないで、アメリカと協力して行く方がいいと思うよ。
だから安倍総理が言うように、集団的自衛権を行使できるようにする事でより戦争は起きにくくなるし、日本の平和も保てるようになるんだよ。
それと、日本が豊かで栄えて行くためには、世界が平和で公正な自由貿易が出来て、お互いに相手の立場を尊重して、国際法に則って世界の国々が行動する事が大事なの。
だから、中東の国で紛争が起きたり、アフリカで民族間の争いがおきたりした時、自由貿易が阻害されるでしょ。石油の輸入や食料の輸入が止まったら日本は今の生活を維持出来ないよ。だから、日本はこれらの国の紛争を止めさせたり、拡大を予防するような行動を取ることが大事なの。機雷除去とかPKOとか。
日本だけが平和でも貿易が出来なければ繁栄を維持し続けることが出来ないでしょ。アメリカも同じ考え方なんだよ。
最後に、中国が反対する事は正しい事。賛成する事は間違った事。分かり易いでしょ(^^)