2月
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人間には“誇り”がある[清水富美加考]

清水富美加さんについて、様々な報道がなされています。気になるものとして、「仕事を残して無責任」「我慢しなければいけない」など論調があります。
しかし、人間が生きていくには、思想・信条があり、誇りがあります。自分の生き方に反した仕事は、人によっては死に値する場合もあります。私も、仕事で法律違反まではいかないとしも、「人を騙しても仕事を達成せよ」と命じられたら、その職を辞すると思います。
若い子で、天国的な心をもって、人々のお役に立ちたいと思っていながら、地獄的な役柄を無理やり与えられ、多くの人の心に悲しみと、恐怖と、暴力の心を起こさせることになるなら、耐えられないでしょう。なぜなら、自分の存在自体が悪になりかねないからです。その場合、純粋であればあるほど、「死にたい」という思いが出てくるはずです。
大人の論理で、「これも仕事だ」と言われて、心に葛藤を起こしながら、人知れず涙しながら、なんとか頑張ってきた清水富美加さん。しかし、自分の思想信条によって、多くの人を不幸にする仕事に、自ら終止符を打ったことは、大変な勇気です。「周りの人に迷惑だ」と言われようとも、地獄的な出演作品から、きっぱり手を引いたことは、善悪の価値基準からしたら、何ら悪いことではありません。
問題は、タレントを、感情を持った人間ではなく、もうけるためには何でもありの“商品”と考えている一部の芸能界の考え方にあります。
今回の件で、芸能界に「自分たちは何のために仕事をしているのか。人を不幸にすることが芸術だと曲解していないか」などを真剣に考える機会になることを期待したいと思います。
そのようなことを鹿児島の空に宵の明星を眺めながら考えていました。

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