経団連の中西会長が「就活ルール」廃止について発言したことに波紋が広がっています。
その背景はなんでしょうか?
現在、会社説明会は3月、採用面接は6月、内定は10月からとルールが決まっています。
その理由は、学生が学業に専念できるように配慮するためです。
ただ、このルールが適用されるのは経団の会員企業です。
経団連に加盟していない外資系企業などは、このルールに縛られていません。
ですから、加盟していない企業は、もっと早く内定を出しているのが現状です。
これでは優秀な学生を確保したい経団連会員企業は焦ります。
ということで、会員企業も、実際には現行のルールを破っているところもあるようです。
真面目にルールを守っている企業が割を食っているということです。
この辺のジレンマが、経団連会長の発言の背景です。
大企業でも、優秀な人材確保のために通年採用を行っているところも増えており、規制をしても、なりふり構わず様々な方法で人材確保をしてくことになりそうな予感がします。ある意味、企業の栄枯盛衰は人材で決まりますから。