昨夏、「令和のコメ騒動」と言われるコメ不足が起きました。当時、政府は「新米が出回り始まれば、コメ不足は落ち着く」と説明していました。9月になると新米が流通しはじめ、コメが棚に戻ってきました。
しかし、それは今年供給されるべきコメを去年のうちに先食いしたに過ぎません。ですから、今もコメ不足が続いているのです。
さらに、店頭からコメが消え、米価が史上最高値に高騰しても、農水省はコメ不足を認めません。
「新米供給後に下がる」と言った米価が更に上がると、「農協の集荷量が低下して他の業者が貯めこみ、あるはずの21万トンが流通から消えた」と主張しました。農水省がコメ不足を否定するのは、備蓄米を放出して米価を下げたくないからです。
その後、備蓄米を放出せざるを得なくなっても、「コメ不足を理由とするのではなく、流通段階で、投機目的でため込んでいる業者がいるからだ」と主張し続けています。
今回のメルマガは、コメ高騰の真相を明らかにし、農水省の主張を検証していきます。
