アメリカの中間選挙の結果、オバマ民主が大敗しています。私たちは、2009年に熱狂的に登場してきたオバマ大統領に対して、最初から「オバマ氏が大統領になったら、アメリカは衰退してしまう」ということを提言していました。
当時、このような意見に対して、かなりの反論や反発をいただきましたが、ほぼ、アメリカ国民や全世界が認めていると言えるでしょう。
「なぜ、このようなオバマ民主が大敗したか」の一つの理由として、私と大川隆法党総裁との対談本「闘魂の挑戦」(2012年発刊)の中で、オバマ大統領に対しての意見がありますので、参考にしていただければと思います。
「オバマ人気には、一種の救世主幻想のようなものがあったと思うんですよ。彼の登場の仕方は、そういう出方でしたよね。『貧しい者を救うために、救世主が彗星のごとく現れた。彼の手によって、黒人などのマイノリティーの人たちは、みな、夢を与えられるだろう。また、財政もうまくいき、失業者も減るだろう』というような救世主幻想に基づいて、グワーッと人気が出たわけです。彼は、演説もうまいですからね。確かに、彼自身は、そういう宗教的メンタリティーを持っています。
しかし、オバマ氏を支持していた若者や黒人系の人たちの失業率は、一割どころではなく、二十数パーセントという高い水準のままであり、結局、改善されていません。残念ながら、救世主役を担うはずだったオバマ氏は、どうすれば彼らが就職できるのかを知らなかったのです。
さらに、お金をばら撒くだけなら、当然、政府は財政赤字になりますよ。それで、『どこかを削らなければいけない』ということになり、今度は、軍事予算のほうを削りに入っていますが、その結果、世界で紛争が多発し、ほかの国で悲惨な出来事がたくさん起きています。ノーベル平和賞を受けたけれども、実際は、死ぬ人が増えています。現実には、うまくいっていない。
オバマ氏は、やはり、原点に戻って『アメリカはなぜ発展したのか』、あるいは、『近代ヨーロッパはなぜ発展したのか』ということを勉強しなければいけないでしょう。それをせずに、イギリス病のあとを追うようなことをしたら、アメリカは駄目になると思います」
このように、「弱者に優しい」だけでは国を豊かにできないのです。ですから、為政者の根本信条にある政治哲学が極めて重要になります。
ここを幸福実現党は重視しているのですが、今の自民党も外見上は取り繕っていますが、根本的には危ないものがあると感じています。
いずれ、その馬脚が出てきますの、有権者の皆様、ご注意あれ。