昨日、関西電力は高浜原発3、4号機の運転差し止めを命じた大津地裁の仮処分決定を不服として、異議と差し止めの執行停止を同地裁に申し立てました。関電は「安全対策は詳細に立証済みで、決定は科学的、技術的知見に基づかず到底承服できない」とコメントしています。この仮処分で1日当たり約3億円の損失を被るとのこと。関電の異議を認め、早く再稼働されることを望みます。
今回の大津地裁の仮処分決定は、原子力委員会が策定した新基準を「不安を覚える」として、切って捨てています。しかし、「何が不安なのか」の科学的根拠が示されていません。
科学的根拠がなく、「危ないものは危ない」と短絡的に断罪し、「リスクをゼロにせよ」と言っているようなものです。
大津地裁は、昔の社会党の土井委員長が「ダメなものはダメ」と言った精神構造と似ているように感じます。
「リスクをゼロ」にするなら、旅客機は飛んではいけないでしょう。車も自動車事故で年間数千人の方が亡くなっているので、リスクがゼロではありません。車も廃止しなければならないでしょう。電車も事故リスクはゼロではありません。電車も廃止しますか。また、海外旅行も事件・事故に巻き込まれる可能性があります。渡航禁止にしましょうか。
大津地裁の仮処分決定は、理性的に判断しなければならないことを、感情で決めているように見えます。
原子力発電においては、乱訴が続き、このような大津地裁の仮処分決定のようなことが起きれば、国の大切なエネルギー政策が揺らぎまくってしまいます。
安全が確認された原発を速やかに再稼働できるようにしなければなりません。
幸福実現党は夏の参院選に向けて「原発なければ日本は衰退」として、原発の必要性を国民に訴えてまいります。