よく「靖国神社にA級戦犯が祀られているから参拝に反対する」という論調を聞きます。
そもそも、A級戦犯とは何でしょうか。
A級戦犯は、BCよりも罪が重いという主張がありますが、戦犯としてのただの分類です。
Aは戦争を遂行した国家の指導者など。
Bは戦場の指揮官など。
Cは実行した兵士など。
A級戦犯は犯罪者ではないことになっています。サンフランシスコ条約十一条の後半に、戦犯を免罪する条文があり、関係国が許せば免責されました。そして、国内外とも戦犯はいなくなりました。
A級戦犯とされた人物である重光葵は、その後、外務大臣となり国連でも演説しています。それに対して、どの国も文句を言いませんでした。
ですから、「A級戦犯を靖国で祀っているから参拝に反対」という主張は、見当違いと言えるでしょう。