全国学力テストの結果が公表されました。都道府県の教育に対する一つの評価となり、私たち、子供を持つ親にとっては、とても参考になります。
ところが、この学力テスト、2007年まで全員を対象としたものではありませんでした。
年配の人にとっては、「学テ」と聞くと日教組などが主導した反対運動を思い出すのではないでしょうか。
なんと、1960年代半ばに、学力テストは競争を激化されるとして日教組などが激烈な反対運動を展開し、1966年を最後に完全に中止となっていたのです。
はっきり言えば、日教組は、児童・生徒の成績が公表されると、成績が悪ければ自分たち教師の責任になるので、“子供を守るため”との美名のもと、自分たちが努力しなくてもよい環境を維持するために、反対運動を展開してたとしか思えません。
世の中、何らかの仕事をしたら、必ず客観評価をされます。それがなければ、向上も発展もイノベーションも起きません。客観評価を避けたがるのは、自己変革を厭い、自分に甘いからです。
先ほど、NHKの時論公論を見ていましたら、解説委員が、今回の学力テストについて「制度がなっていない」などと、何か「いちゃもん」を言っていました。直感的に左翼解説でしたが、そのような解説委員が未だに生き残っており、その解説を許しているNHKの体質にも疑問を感じます。
学力の評価は、教育にとって大切な指標です。学校は「学ぶ」ところですから。
ただ、子供たちの評価は「学力」だけが全てではないことも事実です。人間にとっての「優しさ」「勇気」「愛」「反省する心」など、学力以上に大切なものがあります。日教組が学力テストに反対するのは、逆に人間の評価を「学力」しか見ていないからではないでしょうか。
やはり、教育に宗教的なものがないと、子供たちの本当の素晴らしさを評価できないでしょう。宗教教育こそが、子供たちの学力を含めたバランスの良い発育を可能にするのです。