小泉純一郎元首相が脱原発の発言を行って話題になっています。
小泉氏は「そんなこと(原発)に莫大な投資をするより、国民が協力できる自然を資源にしたエネルギーに(政策の)かじを切った方がいい」などと発言しているようです。
もちろん、原発に代わる他のエネルギーが確保できるならば、原発を止めてもいいと思います。
しかし、現在、原発に匹敵するエネルギーは、火力しかありません。代替エネルギー確保の見通しがハッキリしないまま脱原発を進めることは、「貧しくエネルギー資源がない国に対する利己的で無慈悲な差別行為である」と言わざるを得ないのです。
今、原発を止めれば、石油・石炭の価格が高騰し、貧しい国はエネルギーが確保できず、産業を起こせなくなります。それは、先進国が貧しい国に対して「ずっと貧しいままでいなさい」と言っているようなものです。結果、貧富の差が拡大するだけです。
また、原発は世界人口が百億人に向かって爆発していく状況で、それを産業的に支える命綱でもあるのです。中国やインドなど人口大国は、必死になってエネルギー確保に走るでしょう。もし、原発を止めれば、戦争の可能性も高くなるのです。(大東亜戦争は、日本がアメリカから石油を輸入できなくなったので勃発しました)
ですから、世界の人口が百億人に向かっている中、原発は世界のエネルギー確保のために、必要不可欠なのです。
小泉元首相は、原発に匹敵する代替エネルギーがあることを、科学的に証明していただきたいと思います。でなければ無責任です。