先月行われた、衆議院鹿児島2区補選の選挙で、幸福実現党の松澤力候補は「原発は必要である。安全性を確認した後、再稼働をすべきである」と明確に訴えました。
一方で、山本太郎氏の新党「ひとりひとり」は新人候補者を立て、「脱原発」を訴えていました。
ある討論会で、「ひとりひとり」の候補者が、松澤候補に「ドイツは原発を止めているのをどう思うのか」と質問してきました。松澤候補は「ドイツは、フランスの原発で発電した電気を買っているのですよ」と答えたところ、「ひとりひとり」の候補者は何も言えなくなりました。
このように、原発については、冷静な議論が必要だと思います。
例えば、最近のウォールストリートジャーナルに、台湾の反原発についての記事がありました。要約抜粋したものは以下の通りです。
「原発捨てた台湾が背負う重い課題」
- 日本と韓国は原発への投資を続けている。例外は台湾だ。原発を放棄することにより、経済・戦略的な脆弱さがたちまち増幅する可能性がある。
- 台湾の野党は、新しい第4原発の撤回のほか、既存の3基を前倒しで閉鎖することを求めている。馬英九政権は原発を維持したいのだが、支持率10%前後で反原発の動きを止められない状況。
- 台湾の電力会社は、建設に約1兆円を費やした第4原発が運転されなければ破綻すると訴えている。
- 台湾政府の試算では、原発が4基とも運転されなくなれば、石炭、天然ガス、石油の輸入が増え、電力料金が40%上昇する。
- 脱原発した台湾は、中国の高圧的な措置(戦争になった場合の封鎖や台湾への石炭輸出禁止など)に耐える力も衰えることになる。この島が現在持つ戦略エネルギー備蓄は約2週間分しかない。
エネルギー確保は、国家にとって最重要課題です。エネルギー戦略を間違えれば、戦争の原因にもなりますし、下手をすると国が滅びます。
ですから、冷静な議論が必要なのです。
まず、放射線について、危険をあおり過ぎる過剰なマスコミ報道を止めなければなりません。放射線は宇宙に蔓延し、人間にとって一定量は必要なものなのです。
さらに原発について「人口百億人に向けてエネルギー確保」「エネルギー自給率」「日本の国富流出」「抑止力」「国民負担の増大」「二流国、三流国へ没落」「大気汚染」「宇宙へ、未来へ」などの論点があり、原発が必要な切実な理由があります。
(私の過去のブログをご参照くださいhttps://enatsu-masatoshi.com/category/energy)
人類は知恵を持って、賢く原発や放射線と付き合っていく必要があるのです。私たちは日本の将来、人類の未来を思って「原発は必要である」と訴えています。
ご理解、そしてご賛同いただける方が増えますことを願ってやみません。