渋谷精舎で、学生局主催の「学生向け公案研修」の講師をしました。
テーマは「行動力について」(日蓮聖人)です。感性がみずみずしい若者の純粋さは素晴らしいと感じました。
ご存じの方も多いと思いますが、日蓮聖人は鎌倉時代の僧侶で、日蓮宗の宗祖です。比叡山で学び、帰郷して日蓮宗を立宗。「法華経」至上主義を掲げて、激しい他宗批判を展開するとともに、内乱外寇による亡国を予言しました。鎌倉幕府に「立宗安国論」を提出しましたが、受け入れられず、逆に迫害を受けました。島流し、そして打ち首寸前も経験。それでも仏法を弘め、日本のあり方を糺そうとした姿には、偉大なる宗教者としての「信仰の情熱」が感じられます。
その日蓮聖人の息吹を感じながら、若者が自己変革する姿は美しくもあります。このような若者たちに素晴らしい日本を残すため、第一線で活躍している大人たちは、奮闘努力しなければならないと感じました。
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2015年12月27
学生公案「行動力について」(日蓮聖人)