胡錦濤政権時代の10年間で、政治犯・思想犯で投獄された人数は66人。習近平政権は、1年間で200人を超えているとのこと。習政権は、共産党を否定しない穏やかな改革派も弾圧の対象にしているようです。
最近では、インターネット規制も強化し「事実ではないことを投稿し、500人以上に拡散すると罪になる」と決められました。男子中学生が、警察対応をツイッターで批判したところ逮捕され、ネットユーザーたちが震え上がったようです。それ以降、政府批判をする書き込み等が激減しました。
テレビでおなじみだった東洋学園大学の朱建栄教授が拘束されて、連絡がつかなくなったことは記憶に新しいと思います。文革時代も、知識人がスパイ容疑で濡れ衣を着せられ粛清されていきました。
習政権になって、愛国、愛党、民族主義をあおる標語が多くなってきており、一部の知識人からは「毛沢東の文革時代に戻ったようだ」との声が出ているようです。
習近平総書記は経済政策が弱く、その部分を李克強首相が補っているようですが、改革開放の政策を取ろうとする李克強と、保守的で富国強兵を掲げている習近平はいずれぶつかる可能性があります。その結果、習近平の独裁になるかもしれません。
かたや、韓国の朴槿惠大統領は「独裁者になっている」という報道があります。官僚に対して教条主義的な人事を行い混乱させているようです。会議の席で、朴大統領が発言するたびに官僚たちが一斉に拍手するらしく、まるで北朝鮮のような光景のようだと言われています。
また、民間の財閥の重鎮を青瓦台に招いて指示を出すらしく、そのうちの一人が「今まで見た大統領の中で一番怖い」と漏らしています。
中国の習近平総書記、韓国の朴槿惠大統領の両人とも「独裁者」の傾向があるようで、まるで夫婦のように気心が通じるのでしょう。
6月下旬に朴大統領が訪中して、習総書記と会談した姿がとても嬉しそうでした。しかしながら、中国にすり寄るという選択は、残念ながら朝鮮半島の幸福にはつながらないでしょう。