オリンピック東京開催決定で、日本国中が喜びで湧いていたとき、尖閣諸島近辺では、中国の無人機が、日本の防空識別圏に入ってきました。
航空自衛隊の戦闘機がスクランブルして対応しましたが、その日の夜に、中国国防省が「東シナ海で定例の訓練を実施した」と談話を発表。無人機が中国軍機であることを事実上認めたとされています。
日本政府の小野寺防衛相は記者会見で「(無人機への対応は)今まで想定する環境になかった」と語りました。
さて、この事件を受けて、ある議論が起こりました。
それは「日本の自衛隊は、『ポジティブリスト』すなわち“これだけして良い”ということしか実行できない。したがって、中国無人機のような新たな事態が発生したら、自衛隊には、『無人機にはこのように対応しなさい』という規定がないので、どう対応するかは政治が決めないといけない。このような新たな事態が起こるたびに、政治にお伺いを立てなければならない」というものです。
「そんなバカな」と思われるかもしれませんが、これが自衛隊を取り巻く環境であることは事実なのです。
日本以外の国の軍隊は、『ネガティブリスト』すなわち“これだけはしてはいけない”という禁止規定だけを守っていれば、現場は柔軟に対応することができるのです。これが当たり前の姿なのですが、日本の自衛隊だけは違うのです。
ですから、インド洋で給油目的で派遣された海上自衛隊艦艇は、日本の商船が海賊に襲われても、救いに行くことができないと言われています。
あらためて「そんなバカな」ですよね。税金を返せと言いたくなります。
日本の自衛隊に関する法律を、世界標準に早く変えなければなりません。しかし、法律が整備されても、それを運用する政治家、そして世論に絶大な影響を与えるマスコミ、そして国民そのものがしっかりしていなければ、相手国の侵略行為は止むことはありません。
また、左翼勢力は、自衛隊に関する法律を改正しようとすると、反対すると思われます。
幸福実現党は、左翼勢力のような、ある意味で「人命を軽視」するような論調とは、戦ってまいります。そして、日本の国益、そして世界の平和のために、筋を通す政治を行ってまいります。
ちなみに、私は、無人機が領空侵犯してきたら、爆弾や核兵器を積んでいるかもしれないので、撃ち落とすべきだと思います。人が乗っていないから問題ないでしょう。そのような物騒なものを他国領空に飛ばす方が悪いのです。