韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領は、生前に次のような発言をしていました。
「日本の朝鮮統治はそう悪かったと思わない。自分は非常に貧しい農村の子供で学校にも行けなかったのに、日本人が来て義務教育を受けさせない親は罰すると命令したので、親は仕方なしに大事な労働力だった自分を学校に行かせてくれた。すると成績がよかったので、日本人の先生が師範学校に行けと勧めてくれた。さらに軍官学校を経て東京の陸軍士官学校に進学し、首席で卒業することができた。卒業式では日本人を含めた卒業生を代表して答辞を読んだ。日本の教育は割りと公平だったと思うし、日本のやった政治も私は感情的に非難するつもりもない、むしろ私は評価している」(金完燮 日韓「禁断の歴史」p.212 小学館)
福田赳夫元首相が韓国を訪問したときの晩餐会において、韓国の高官が日本統治時代を批判したときの発言です。
朴正煕氏は、現大統領の朴槿恵氏の父親です。1961年の軍事クーデターの後、1963年 ~ 1979年まで韓国大統領を務め、日韓基本条約の締結を行い、「漢江の奇跡」と呼ばれる高度経済成長を成し遂げました。
独裁者と言われつつも、清廉で有能な軍人・政治家との評価もあります。朴氏がいなければ、今の韓国はなかったでしょう。日本に対して、公正で正当な見方をされていたようですが、娘の朴槿恵大統領は、父親のことをどのように評価されているのでしょう?