先般の国会質疑でも取り上げられましたが、アメリカの大手教育出版社「マグロウヒル」が刊行している世界史教科書『伝統と遭遇』に“とんでもない記述”があることをご存知ですか。
その抜粋訳は以下の通りです。
1.慰安婦問題関連
「戦時における女性の経験は、常に、気高いもの、力を与えるものばかりであったわけではない。日本軍は『慰安所』ないし『慰安施設』と呼ばれる軍用売春宿で働かせるために、最大で20万人にも及ぶ14歳から20歳までの女性を、強制的に募集し、徴集し、制圧した。日本軍は、部隊に対し、天皇からの贈物であるとして、これらの女性を提供した。これらの女性は、朝鮮、台湾及び満州といった日本の植民地、また、フィリピン及びその他の東南アジア諸国の占領地の出身である。女性の大半は朝鮮及び中国の出身である」
「いったんこの帝国の売春サービスに強制的に組み込まれると、『慰安婦』たちは、一日あたり、20人から30人の男性の相手をさせられた。戦闘地域に配置され、これら女性はしばしば、兵隊らと同じリスクに直面し、多くが戦争犠牲者となった。他の者も、逃亡を企てたり、性病にかかったりした場合には、日本の兵士によって殺害された。戦争の終結に際し、この活動をもみ消すために、多数の慰安婦が殺害された」
2.南京事件関連
「日本軍は2ヵ月以上にわたり、7,000人の女性を強姦し、数十万人の非武装兵士と民間人を殺害し、南京の住宅の3分の1を焼いた。日本人兵士が銃剣の訓練に中国人を使い、また、マシンガンで撃ち殺したため、40万人の中国人が命を失った」
ハッキリ言って、全くの事実誤認による、とんでもない虚偽内容です。このようなことは一切ありませんでした。(過去の当ブログを参照ください)
日本政府は、昨年、出版元に対して、記述内容の是正の申し入れを行っているとのこと。しかし、明確な回答は得られていない模様です。
現在、アメリカの州が作成している教科書候補リストに、マグロウヒル社の世界史教科書『伝統と遭遇』が含まれていることが確認された州は、テネシー州、ジョージア州、ノースカロライナ州、フロリダ州の4州です。
カリフォルニア州のように、州が教科書候補リストそのものを作成していない場合には、各学校区、または各学校が独自に教科書を採択しています。
今まで、日本が反論をしてこなかったことが、現在の状況を生み出しています。やはり河野談話・村山談話を白紙撤回し、新たな真っ当な首相談話を出さなければ、日本の将来に禍根を残すことになります。
日本国民の皆様、危機感を持って「日本の誇り」を守らなければ、私たちの子供や孫に、世界で肩身の狭い思いをさせてしまいます。